宇宙からの来訪者 前編 by長そで 小劇場 Comment(0)

「きゃあああああ～！」




七瀬「……！」




七瀬「…………」





七瀬「気のせい……」




「ぁぁぁぁぁ～～！」






七瀬「！！」





「あああああああ～！」




（ﾋｮｲ

「って避けちゃうのォ！？」








（鈍い音

・

・

・




七瀬「……それで、シェムナイア。あなたはこの辺の神姫？」




シェムナイア「違うわ。宇宙よ」




七瀬「…………」




七瀬「…………………そういう設定の話は今はいいわ」

シェムナイア「ちがっ…！設定とかじゃないわよ！」




シェムナイア「私こそ！七つの銀河を股にかける宇宙海賊！
　　　　　　　　　キャプテン・シェムナイア様よ！」




七瀬「……さっき頭を打ったから……」

シェムナイア「かわいそうな子見る目するのやめてくれない？」




シェムナイア「失礼しちゃうわ。せっかく初めて同族に会ったのに、
　　　　　　　　　こんな扱いだなんて」

七瀬「他の神姫には会ったことはなかったの……？」

シェムナイア「そうよ。なんせ地球に来たのが初めてだもの」

七瀬「………………」

シェムナイア「やめて。その目やめて」




七瀬「……じゃあ、仮にあなたが宇宙から来た宇宙海賊であるとして、
　　　　どうしていきなり空から落ちてきたの？」

シェムナイア「それは正直私もよくわかってなくってね、実は地球の軌道上に来たあたりで、
　　　　　　　　　突然船が襲われたんだけど、あいつらなんだったのかしら」




七瀬「襲われたのに、襲ってきた相手に心当たりがないの？」

シェムナイア「まぁ海賊稼業なんてやってると、狙われる理由なんてありすぎるから、
　　　　　　　　　逆にどこの誰がどんな理由できたのかわかんないってのが正しい感じねー。
　　　　　　　　　今回のは大勢でいきなり襲ってきて、大部分は私と仲間たちで倒したんだけど
　　　　　　　　　船はやられちゃうし仲間とは散り散りになるし、最後の一匹は逃がしちゃうし」

七瀬「どんな敵だったのかしら」

シェムナイア「そうねぇ…こう、『ｷｭﾙﾙｰ』って変な声出してたわ」

「ｷｭﾙﾙﾙﾙ」

シェムナイア「そうそう、そんな感じ」




シェムナイア「……は？」




「ｷｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ……」




シェムナイア「いいいいっ！？出た！こいつよこいつ！」

七瀬「…………！」




七瀬「……！」（ｽﾞｲｯ

シェムナイア「待った！」




シェムナイア「こいつは私の敵よ！手出し無用だわ！」




七瀬「シェムナイア……」




七瀬「後ろ……」

シェムナイア「ぁ痛ァ！？」




シェムナイア「ったたた……もうあったまきたわ！」




シェムナイア「Skull-Viper！！」




七瀬「あれは……」




七瀬「……Under Construction社のX-Viper？」




シェムナイア「よし！」
















シェムナイア「エンゲージ！借りを返させてもらうわ！！」






（続く