因果応報 by長そで 小劇場 Comment(0)

磋姫「フフ……ついに完成しましたわ…」




磋姫「名づけて、幼児退行プログラム！」（ﾊﾞｰﾝ




縒名「うわー……」

縒良「なにそれ」

磋姫「文字通り、このプログラムを適用された人格型人工知能を、
　　　　一定時間だけ幼児退行させるプログラムです」

縒名「うわー……」

磋姫「二回引かないでください」




縒良「でもそもそもあたしらって基本的に起動した時からそこそこ
　　　　しっかりした意識があるし、幼児だった頃とかなくない？」

磋姫「むしろだからこそですわ縒良ちゃん。
　　　　我々が生まれてからずっと持っている理性的な部分、
　　　　これをあえて取り払うことで、そのヒトの隠れた欲求や、
　　　　秘めたる本質を見つけ出すことができるのです」

縒名「またそんなこと言って……」




磋姫「あら、私がこれでなにか不純なことを考えているとでも？
　　　　人格型人工知能は広く普及したとは言え、まだまだ研究開発の進んでいる分野。
　　　　これもきっと人格構造の分析に役立ち――」

瑳音「あら、何の話ですか？」

磋姫「はっ！」




磋姫「丁度いいところに来てくださいましたわお姉様！
　　　　こちら、私が開発した最新の自己診断プログラムなのですが、
　　　　月も変わりましたし今月の定期メンテから早速こちらいかがでしょうか？
　　　　もちろん安全はこの私が保証いたします！」

縒名「うわー、変わり身はやーい」




瑳音「自己診断……プログラムですか」




（ひょい

ハードベアー「ガフッ？」



（ﾁｭｲｰﾝ




ハードベアー「ば、バブ～～～～～ン！」

磋姫「へっ……！？」




ハードベアー「バブっ、ガフフフフ」

磋姫「きゃっ！？ ちょっ、待っ、やめなさい！私はそれは出ません！ 出ませんから！」

瑳音「また随分とリスキーな診断プログラムですね……」

縒良「（さすがや……！）」

縒名「（さーりゃん容赦ない……！）」