読書家のつどい by 長そで 小劇場 Comment(0)

璃縒〈こんにちは、璃縒です。最近は寒い日が続いていますね〉





璃縒〈うちの部屋も、天井が高いので暖房をつけてても少し寒いぐらいなのですが、
　　　逆に言えば、ロフトの上は空気が暖かくて、この時期とても快適です〉




璃縒〈こうしてると見た目はちょっと寒そうかもしれませんが、
　　　最近はすっかりここがお気に入りの読書ポジションです。では、今日も続きを……〉




璃縒「…………？」

？「あ」

璃縒「あっ……えっ、あの……」

？「あぁ、すみません～驚かせてしまいましたね、
　　何を読んでおられるのか気になってしまいましてつい～」

璃縒「はぁ……あの、どちらさまですか……？」




？「はい～、はじめまして、わたくし天帆(あまほ)と申します～。
　　磋姫さんのところで厄介になることになりました～」

璃縒「磋姫姉さんの……じゃあ、アルフさんやミドリさんのご同僚なんですね」

天帆「はい、お二人は先輩ですね～」




璃縒「私は璃縒と申します。磋姫姉さんの妹の一人です」

天帆「うふふ、よろしくお願いしますね～
　　　ところで、璃縒さんは読書がご趣味なのですか～？」

璃縒「はい。昔から小説なんかを読むのが好きで」

天帆「そうでしたか、なら仲間ですね～、私も磋姫さんに社会勉強代わりにお借りして
　　　すっかりハマってしまいまして。ゆくゆくは、自分でも書いてみようかと～！」

璃縒「ご自身で？ 素敵ですね、何か構想とかはあったりするんですか？」

天帆「お恥ずかしながら、少しずつですが～」

璃縒「どんなジャンルですか？」

天帆「ええと～」




天帆「警視庁の敏腕刑事がトラックに跳ねられて剣と魔法の異世界に転生し、
　　　冒険者の街で起こった密室殺人事件の犯人を追いつつ、
　　　タイムマシンで過去に逃亡を図った吸血鬼と対決する、というあらすじなのですが、
　　　これはなんというジャンルで呼べばいいのでしょう？」




璃縒「（わかりません……！！）」