さらば友よ その2 by長そで 縒玖良と愉快な？爆丸たち Comment(0)

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「縒玖良ー」



縒玖良「！」








縒玖良「…………」




フォス「縒玖良……？」

縒玖良「フォっちゃん、アっちゃん……」




フォス「縒玖良……ヘリオスのこと、許してあげてよ」

縒玖良「ぅ……」

Aパーシバル「ヘリオスは私たちに愛想尽かしたわけじゃない、
　　　　　　　　　裏切ったわけでも。それは縒玖良だってわかるはずだ」

縒玖良「…………」




フォス「僕らだって、縒玖良と同じ気持ちさ。
　　　　僕らだってずっとヘリオスと一緒にいたんだもん。
　　　　またきっと会えるって言ったって、別れるのはつらいよ……

Aパーシバル「だが、それはあいつだって同じはずだ。
　　　　　　　　　それでもあいつは決断した。わかるな、縒玖良？」




縒玖良「わかっとる……わかっとるけど……」






縒玖良「うちら、これからもずっと一緒におれると思っとった
　　　　　ずっと一緒に遊んで、バトルして……
　　　　　いつかもっとすごいチームになるんやって……」





縒玖良「でもいきなりこんなん……うち、
　　　　　どうすればいいかわからん…」

フォス「縒玖良……もうどうしようもないことなんだ。
　　　　でも、これでもう二度と会えないってわけじゃないよ」

縒玖良「フォっちゃん……」

フォス「いつかきっと、ヘリオスもエーオスさんだって帰ってくる。
　　　　だから僕たちは、今できることをしよう？
　　　　ヘリオスが、少しでも気持ちよく出発できるようにさ」




縒玖良「……うち、でも……」

フォス「大丈夫。ヘリオスはさっきのこと、怒ってないよ。
　　　　ヘリオスだって、もうすっかり縒玖良のことなんてお見通しさ。
　　　　こういうときちょっと意地張っちゃうことぐらいね」

縒玖良「うん……」





「ｷﾞｷﾞｷﾞｰｯ」




縒玖良「！」








「ギギーッ」

「グルルル」

「シャーッ！」




縒玖良「あの爆丸、さっきの！」

フォス「しかも増えてる…！」

Aパーシバル「どの道捕らえないといけないのだから、向こうから
　　　　　　　　　来てくれたのはありがたいが…まずいな、
　　　　　　　　　まだギリギリ間に合うはずだ、一旦ヘリオスを――」




縒玖良「ううんアっちゃん、へっちゃん抜きでやろう」

Aパーシバル「縒玖良！？まだ意地を――」

縒玖良「ちがうし」




縒玖良「うちらだけで戦えんかったら、へっちゃん心配してしまうやろ」




フォス「縒玖良……」

Aパーシバル「……わかった、我々だけでやるぞ」




(ヴｩﾝ








縒玖良「よし……」










エーオス「いいのか、本当に？」

ヘリオス「いいんだよ、ああいうとき縒玖良を説得すんのは、
　　　　　　フォスの専門分野だからな」

エーオス「そうか。お前が言うなら間違いなさそうだな」

ヘリオス「そうとも、俺が一番、あいつらのことはよくわかってんだぜ」




エーオス「本当にすまないな…私も一日もはやく本調子に戻って――」




「ガントレットっ！チャージオンっ！」




ヘリオス「縒玖良！？」

エーオス「バトルか！？まさかさっきの爆丸が……」




エーオス「ヘリオス！」

ヘリオス「あのバカ！フルメンバーじゃないバトルがキツいの、
　　　　　　よくわかってるくせになにやって…！」





「へっちゃーん！聞こえとるー！？」



ヘリオス「なっ……！」



「さっきはごめん！うち、へっちゃんのこと、
べつにきらいになったりなんてしてないからねっ！」



ヘリオス「縒玖良……」




「うちら！へっちゃんの分までがんばる！へっちゃんがおらんと、
こまるし！さびしい！けどっ！」




縒玖良「だけど！絶対に負けんからね！だから！」




「だからへっちゃんもがんばってねっ！エーオスのこと守って！
どんなことがあっても！負けんといてねっ！」

ヘリオス「縒玖良……あのバカ……」

縒玖良「うちらは！」




縒玖良「うちらはみんな揃ってチームや！どこにいても！」




縒玖良「だからっ！離れてても絶対にっ！」




縒玖良「一緒なら誰にも負けんっ！」




ヘリオス「ちっ……いくぞ、エーオス」

エーオス「……ヘリオス」




エーオス「いいんだな？」

ヘリオス「あいつらなら大丈夫だ」




ヘリオス「……俺が一番、あいつらのことはよくわかってんだぜ」


















（続く