絶対障壁 その1 by長そで 縒玖良と愉快な？爆丸たち Comment(0)

スピンドル「ｷﾞｷﾞｨ……」




稚綾「感染……したかな」




ハーピー「ボサっとしてらんないわよ、ほら次」

リズラス「あぁ、あと二体だ。奴らがバトルをできる単位まで揃えるのが、
　　　　　　最も効率がいいはずだからな」

稚綾「うん……」




スピンドル「ｷﾞｨ……」

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磋姫「ところでお姉様、昨日予約三ヶ月待ちの人気お取り寄せ
　　　　スイーツヂェリカンがようやく届いたのですけれど、
　　　　このあとご一緒にどうです？」

瑳音「え、ええと……」

磋姫「お姉様の分もちゃーんと数えて注文してありますの。
　　　　このあと二人きりで、ね？」

瑳音「は、はぁ……」




（ﾋﾞｰｯﾋﾞｰｯ

磋姫「あら？」

瑳音「なんです？」

磋姫「……まったくこんないい時に」




磋姫「しかし……上手くあちらは引っかかってくれたようですわね」

瑳音「どうしたんです磋姫？」

磋姫「ええ、例の爆丸暴走の件で、ちょっと。
　　　　早いところ縒玖良ちゃんたちに連絡して、続きをいたしましょう」

瑳音「いや、つづきって……」




磋姫「縒玖良ちゃん、樹里姉さま、もしもし？ 例の件、上手くいきましたわ」



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縒玖良「――おった！」




縒玖良「磋姫ねぇの言うとおりやった！」




リズラス「ん、連中……！」

稚綾「おかしい……まだ何も騒ぎは起こってない……」




樹里「私たちには、心強いバックアップがあるんだよ」




磋姫「メカ爆丸は本質的にはロボット。つまり生体爆丸と違い、
　　　　機体の改造による機能の拡張が極めて容易な存在。
　　　　我が家のメカ爆丸さんたちに抗体プログラムをインストールし、
　　　　さらに体内へのウイルスの侵入を感知した場合、自動的にこちらへ
　　　　アラートを送る機能を追加しておけば、あっという間に囮捜査官の完成ですわ」




縒玖良「稚綾、やっぱりウィルスをばら撒いとったのも稚綾やってんね……」

稚綾「だからなに……」

縒玖良「今日こそ、なんでそんなことしとるんか教えてもらう」

樹里「稚綾ちゃん、何か理由があるんだよね？」




稚綾「……っ」

リズラス「まったく、やっかいなことになったな」

稚綾「はやくエネルギーを集めないといけないのに……」




稚綾「縒玖良、私はあなたと話すことは何もない……」

縒玖良「でもうちにはあるって、言っとるやろ」




縒玖良「爆丸は友達や。爆丸の思いをねじ曲げて何かに利用するのは、
　　　　　うちは見過ごすわけにはいかんから」




稚綾「とも……だち……」

リズラス「落ち着け稚綾。どうする？」

稚綾「あの子は排除しろってお父様が言っていた、なら……」




稚綾「わかった縒玖良……私に勝てたら、私がどうして爆丸にウィルスを
　　　 感染させているのか、教える……
　　　その代わり、私が勝ったらもう関わらないで……」




フォス「やっぱりこうなっちゃうんだ……」

縒玖良「むしろチャンスや、これで文句なしに事情教えてもらえる」




縒玖良「ガントレット、チャージオン！」




「「ゲートカード、セット！」」




縒玖良「ぜったいに理由聞くよ！がんばろ！」

フォス「うん！」

Aパーシバル「気を引き締めろ縒玖良」




縒玖良「爆丸シュート！ポップアウト、ルミナ・フォス！」

フォス「よし！」




稚綾「あれがフォス……あの子のパートナー……」

ハーピー「ふーん、あのボウヤ、どんなもんかしらねえ」




稚綾「ゲートカード、セット……」




稚綾「アビリティ、発動……」

『Activate "Whim Of God"！』



                
          

（続く