風とビジョンと紅蓮の王者 その4 by長そで 縒玖良と愉快な？爆丸たち Comment(0)

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フォス「うっ……」










（ﾄﾞｻｯ










ミラージェ「クリティカルKO。我々の勝ちだ」










レンオアム「くっ……！」

ヘリオス「レンオアム！」

レンオアム「お前たちはよくやってくれた、巻き込んですまなかった。
　　　　　　　礼を言うぞ……」










レンオアム「最後にもう一つ！樹里、パイサントゥスを頼む！」










樹里「レンオアムさんっ！」










（ｶｼｮ










ウォブニア「これで以前の分も取り返しましたね」

ミラージェ「ああ、今日は運がいいようだ」

煌ドラガオンM「運？ 違うな、俺の力だ」

ミラージェ「そうだったなドラガ。流石は私が見込んだ最強の器だ」










フォス「そうだドラガ！君は一体何者なんだ！？僕は感じたんだ、君の中に、彼の――」










煌ドラガオンM「俺は何者でもない。今はな。だが……」










煌ドラガオンM「だがいずれ、俺はエンシェントたちのエナジーを全て取り込み、
　　　　　　　　　最強の爆丸として、全てを超越せし究極の存在となる！」（ﾊﾞﾊﾞｰﾝ










フォス「…………」

煌ドラガオンM「…………」

フォス「…………あ、いや、あの、そういんじゃなくてさ、その……」










フォス「僕が聞きたいのはそういうのじゃなくて、もっと、だから、
　　　　僕がさっき感じた不思議な感じの正体みたいなので、伝わってないみたいだし
　　　　最初から説明すると、君と戦ったとき、今から何ヶ月か前に一緒に――」










煌ドラガオンM「何か長々と話し始めたが」

ミラージェ「そのようだな」

煌ドラガオンM「雑魚の言葉に用はない。帰るぞミラージェ」

ミラージェ「ああ」

フォス「あっ、ちょっ、待って！？」










（ｼｭｳｳｳ

フォス「ごめんそのだから話だけでも聞いてってよねぇちょっと！？」









（ﾌｯ










（ﾁｰﾝ

Aパーシバル「フォスが何を聞きたいのかよくわからなかったが、完璧スルーされたな」

縒玖良「フォっちゃんかわいそう」

フォス「うぅ……」










樹里「……でも、話を聞きたい相手は、まだ残ってるよ」

ネーグ「…………」

樹里「ネーグ・コートって言いましたね。話してもらいます、あなたが何者で、
　　　何故一年前ハブを奪い、そして今ミラージェと戦っていたのか」

ネーグ「へっ……悪ぃが、お前らに話すつもりはねぇよ」










ネーグ「それより言っておくぜ、爆丸たちが大事なら、お前ら、この件から手を引け」

樹里「えっ……？」










ネーグ「どうもお前らの様子から察するに、前にもあいつとは会ってるみたいだが、
　　　　　今見ただろ？あれがあいつの……ミラージェ・アパリションの実力だ。
　　　　　先に負けてた俺が言うのもなんとも情けねえが、半端な戦い方で勝てる相手じゃねえ」










ネーグ「揃いも揃って人の良さそうな顔してやがる。レンオアムたちを助けたのも
　　　　　善意なんだろ。でもよ、それだけじゃどうにもならないことだってあるんだ。
　　　　　爆丸たちを危険に晒したくなければ、もうこれ以上関わるな」

樹里「そんな！勝手すぎる！ 私達が関わっちゃ駄目で、何であなたはいいの！？」

ネーグ「……元はと言えば、これは俺とエイヴィアと、ミラージェの戦いなんだ。
　　　　　お前らには関係ないんだよ」










縒玖良「関係あるし……」

ネーグ「ん？」










縒玖良「爆丸を……フォっちゃんたちの仲間を傷つけたり利用するやつがおるんやったら、
　　　　　もううちらだって関係あるもん……そんなのほっとけんもん……」

ネーグ「お嬢ちゃん、だがな――」

縒玖良「……フォっちゃんは、こんなになるまで戦ってくれてんよ」










縒玖良「だからここでうちがやめるなんて言えん。そんなこと言ってしまったら、
　　　　　頑張ってくれたフォっちゃんに恥ずかしいやろ……」

樹里「縒玖良ちゃん……」

ネーグ「…………」










エイヴィア「……フッ」










エイヴィア「帰るぞネーグ。言うだけ無駄だ」

ネーグ「エイヴィア！けどよ……！」

エイヴィア「こういう正義感が強くて頑固そうなタイプは、ちょっとやそっとの説得じゃ聞かんだろ。
　　　　　　　似たようなのが昔からすぐ身近にいたからな、俺にはよくわかる」

ネーグ「お、お前な……」










ネーグ「まぁいい……確かに、聞いてくれそうには見えねぇな。
　　　　　とりあえずは引き上げるか」

樹里「あっ、ちょっと！」










ネーグ「いいか、俺は忠告はしたぜ」










（ﾌｯ










樹里「ミラージェ・アパリションにネーグ・コート……もうっ……！」