Ready GO! by長そで 縒玖良と愉快な？爆丸たち Comment(0)

ヘリオス「んんー、北のジイさんの言うとおりだったな。あの山菜の山は、
　　　　　　確かにこれからいろいろ重宝しそうだったぜ。収穫だった」




ヘリオス「……って、あ？」




ヘリオス「い、行き倒れか！？ おいお前、しっかりしろ！」

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エーオス「しかし驚いたぞヘリオス……まさか神姫の行き倒れを連れて帰ってくるとは……」




ヘリオス「あ、こいつ厳密には神姫じゃないらしいぞ」

エーオス「む、そうなのか」

稚綾「はは……」




稚綾「助けてくれてありがとう、ヘリオス、エーオス」

エーオス「なに、困ったときはお互い様だ」

ヘリオス「でも珍しいな、この谷に爆丸以外が入ってくるなんてよ。
　　　　　　なんかワケありの旅なのか？」




稚綾「うん。私はね――」



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縒玖良「本当に、行っちゃうんやね……」

稚綾「うん……」




ラースタ「寂しくなっちゃうね」

樹里「でも、稚綾ちゃんの気持ち、私もちょっとわかっちゃうから、止められないな……」

ネーグ「そう言われると、弱いよなぁ」



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磋姫「樹里姉さまのガントレットのログを解析した結果、更新途絶のコンマ数秒前に、
　　　ゲートの向こうで別の次元ゲートが偶然にも開いていたという観測結果が出ました」




磋姫「もしこのゲートにリズラスさんが吸い込まれていたのなら、次元の狭間を漂流せず、
　　　どこか安定した別の次元世界に流れ着いている可能性は、確かにあります。
　　　ですが、どこかに流れ着いている可能性も、そこが爆丸の生存に適した世界である可能性も、
　　　はっきり言って低いです。天文学的な確率と言って差し支えないでしょう」




磋姫「でも……それでも彼を探しに行きますか？」

稚綾「はい……」



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稚綾「リズは命をかけて私の大切なものを守ろうとしてくれた。
　　　だから次は、私が命をかける番。例えどんな結果でも受け入れる。
　　　リズは、私が探し出す」




縒玖良「稚綾……うん。稚綾が決めたなら」




縒玖良「でも、辛くなったらいつでも帰ってきまっし。ここが、稚綾の家やよ？」

稚綾「うん……」




稚綾「縒玖良……本当にありがとう……」




稚綾「縒玖良が気づかせてくれたこと、みんながくれた想い、絶対に忘れない。
　　　　もし疲れたら、この灯りを便りに戻ってくる……だから……」

縒玖良「うん…………」

稚綾「またね、縒玖良……」

縒玖良「うん……うん……！」




アリサ「まったく、ユウに見せてやりたいもんだな」

スタッグ「やめたげなYo」




Aパーシバル「決して平坦な旅ではないだろう。月並みだが、幸運を祈っている」

ハーピー「まったく、我ながらどうかしてるわよ。腐れ縁にとことん付き合うなんて。
　　　　　　でも……この子ったらほっとけないし、しかたないわ」

フォス「その気持ち、なんとなくわかるよ」







稚綾「じゃあ……いってきます！」




縒玖良「うん、いってらっしゃい……いってらっしゃい稚綾！」




フォス「たどり着けるかな、稚綾さん」

Aパーシバル「ああ。本当の自分を持った今の彼女なら、」





Aパーシバル「雨の朝も風の夜も、超えて行けるさ」













Season3　Fin