おねーちゃんたちのバレンタイン講座 by長そで 小劇場 Trackback() Comment(2)

クリスマスとかバレンタインとか、世の一人身の男は「リア充ばくはつしろ！」
となるわけですが、そんななかリア充である神姫妻帯者の皆様いかがお過ごしでしょうか。
我が家は今年も絶好調です。











縒名（軽白）「バレンタインのチョコについて教えて欲しい？」










璃縒（白２）「はい、本などで、女性が意中の男性にチョコレートを贈る行事だというのは
　　　　　　　　読んだことがあるのですが……」










璃縒「今日はそのバレンタインということで、その風習についてもっと知りたいな、と思いまして」

縒良（軽黒）「…………」

縒名「…………」

縒良「……ねぇ縒名、ちょっと」










縒名「なに縒良」

縒良「このタイミングでバレンタインについてー、とか教えていいもんなのかね？」

縒名「失恋の件？まぁたしかに、健全な習慣とはいえ、なんだか少しきまずいというか……」

縒良「うんうん、まぁりっちゃんのことだから今更問題になるような行動はまず起こさないとは思うけどさ、
　　　　なんかこう……また改めて意識しちゃったりするとかわいそうかもしれないし……」

縒名「確かに……でも基本的な部分の認識はちゃんとあるみたいだし、本人的にはそれも承知で、
　　　　ボク達に聞いてきてるんじゃ？」

縒良「なるほど……あるいはこれも、りっちゃんなりにこの失恋を乗り越えるために、
　　　　現実と向き合おうという前向きな気持ちなのかもしれんね……よし」










縒良「わかったよマイシスター！私たちに任せなさい！」

縒名「神姫にとってのバレンタインの実情、しっかり教えてあげるよ！」

璃縒「わぁ、ありがとうございます！」

（ごとっ










縒良「というわけで、チョコです（キリッ」

縒名「まず、さっきりっちゃんが言ったとおり、日本でバレンタインていうのは基本的に、
　　　　女性が意中の男性にチョコレートを贈るっていう、ロマンチックな習慣です」

縒良「まぁ、世の中にはお世話になった人に対して贈る義理チョコとか、
　　　　友達同士でチョコを贈り合う友チョコとかっていうのもあるんだけどね」

縒名「それに外国だと、そもそも贈る側は男女関係なくて、それぞれ好きな人や親しい人に贈るとか、
　　　　日本とは色々違う形みたいだから、義理チョコとか友チョコっていうのも、
　　　　別におかしい習慣ていうわけじゃないみたい」

璃縒「なるほど……」










縒良「ただーし、私ら神姫にとってはここからが問題！」

璃縒「？」

縒名「この裏面を見ての通り、これはお店で売ってるものなんだけど、既製品のチョコレートにしろ、
　　　　チョコを手作りするための材料にしろ、当然ながらどれも
　　　　どこかでお金を出して買ってこなきゃいけないけないわけで」

縒良「基本的に資金もなければ、買いに行く手段もない私たち神姫にとっては、
　　　　誰かにチョコを贈ろうにも、その肝心のチョコレートを調達できないという、
　　　　ひっじょーに深刻な問題が発生しちゃうわけだ」

璃縒「あ……そういえばそうですね……」










璃縒「じゃあそういうとき、どうやってチョコを手に入れれば……」

縒名「うーん……そうだねぇ……」










縒良「通販……っていう手もあるけど……」

縒名「神姫受け取りオッケーの業者さんじゃないと、ボクら受け取らせてもらえないしね……」

縒良「あとまぁ、もう一つあるとすれば……」



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パーセプター「チョコレートを買いに行きたいだって？それならお安いご用だね！
　　　　　　　　　私が更なる研究を重ねて改良したスペースブリッジを使えば、
　　　　　　　　　どこのお店でも、いや、地球のドコにでも、はては宇宙の果てまでだって
　　　　　　　　　一瞬で行くことができるんだ！むしろバカ正直に買いにいかなくたって、
　　　　　　　　　チョコレート売り場の棚の裏とかに座標指定してワープすれば、
　　　　　　　　　タダでチョコレートを調達する事だって簡単にできてしまうね。
　　　　　　　　　おっと、これは地球では万引きとかいうあれで、法に触れるんだったかな。
　　　　　　　　　まぁ、私の新スペースブリッジを使えば、チョコレートを調達するぐらい、造作もないことだよ」










パーセプター「まぁしかし、二十年前に比べてかなり高出力化できたのはいいが、
　　　　　　　　　あんまりにも高出力になり過ぎてしまってねぇ、この家の電力を一時的に
　　　　　　　　　全てスペースブリッジに回す必要があるし、高出力過ぎて、
　　　　　　　　　部屋の壁とか天井に穴が開いてしまうかもしれない。
　　　　　　　　　まぁ、そんなことは些細なことだよ。HAHAHAHAHA！」










縒良「……というわけでまぁ、最終手段こういうのもあるにはあるんだけど、
　　　同時にとんでもなく面倒なことになりかねないから、結局無理だと思った方が無難なんだよね」

璃縒「なるほど……勉強になりました」

縒名「まぁ、私たちがチョコを調達するのが難しいっていうのはだいたいみんなわかってるはずだし、
　　　バレンタインだからって必ずしもチョコを贈らなくても、その分なにか気持ちが伝わるような
　　　別の贈り物をするとかすればいいと思うよ」










縒良「別の……というと、やっぱりうちの親的にはあれかぁ」

縒名「うちの……あぁ、あれだね」

璃縒「あれ？」

縒良「あーいや、りっちゃんはまだ知らない方がいいと思うよ」

璃縒「えー……そう言われると気になっちゃいますよ」



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ラースタ「ふふ、センセー、はっぴーばれんたいーん♪」

ふおお！ラーちゃんさん！（ガバッ
たべちゃっていいんですか！いいんですか！










ラースタ「ふふ、もっちろん♪  さぁゆっくりほどいてめしあがれー♪」

フンスフンス！
で、では早速……！



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璃縒「ねぇ、どうしてもだめなんですか……？」

縒良「むー、やっぱりまだりっちゃんにははーやーいー」

縒名「そうそう。さ、食べよ二人とも」






今年もよいバレンタインでござった。