郷土の神姫 by長そで 小劇場 Trackback() Comment(4)

ご無沙汰しております。

まず、東北地方太平洋沖地震に被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
幸運なことに僕の居住地である北陸地方は今回の震災では無傷で、僕も無事ではあったのですが、
メディアから流れてくる被害の様子を目にするたび、あるいは被害に合われた知人たちの声を聴くたび、
心配と不安で胸が張り裂けそうになります。
被災者の方々の安全と、被災地の一日も早い復興を、心よりお祈りしております。

なお、震災発生当時ちょうど東北地方に店長ことBB@鉄板氏が滞在しておられたのですが、
本人に確認したところ、こちらもなんとか無事に避難されたということです。
現地では未だに厳しい状況が続いているようですが、僕もラースタもとりあえず彼が生きていてくれて、
本当にホッとしました……




さて、色々あったり気力がなかったりですっかり半月ほどサボってしまいましたが、
世の中が暗い雰囲気のこんなときだからこそ、おれおまは蘇りますよ！









イズミ（茄子）「先生、各部の最終チェック完了しました」

レスキュー「ご苦労様です。もうこの作業手順も、慣れたものですね」

イズミ「ええ。では」

レスキュー「はい、いきましょうか」










レスキュー「ラースタさんたちの新しい娘さんの起動を」










（ｳﾞｩﾝ

「Front Line製、MMS-Automaton 神姫　悪魔型ストラーフMk.2ラヴィーナ、FL017/L
　セットアップ完了、起動します 」










「んん……あんたがあたしのマスター……？」

璃縒（白２）「えっ……！？ あ、いえ、ちがいますちがいます！」

縒良（軽黒）「そっちはお姉ちゃんだぞ君ー」

「お姉ちゃん……姉なんだ……」

縒良「そーそ、りっちゃんもこれでお姉ちゃんだねー」

璃縒「あ、はい……えへへ……」










「じゃあマスターは……あんた？」

ラースタ（白黒）「んー、惜しい。ボクは君のママだよ」

「ママ……母だね」

ラースタ「そうそう」










ラースタ「で、こっちが君のお父さんだよ」

ちーす！我が娘！

「父さん……父か」

うむ、君のパパです！










ラースタ「よし、それじゃあ早速だけど、君に名前をあげるね」

「あぁ、そういえばそうだ。母さん、じゃあおねがい」

よし、ラースタ。

ラースタ「うん。君の名前は……」










ラースタ「君の名前は、縒玖良、だよ！」

縒玖良（白黒２）「サクラ……縒玖良だね、わかった」

うむ、これから我が家の一員としてよろしくな縒玖良！










縒良「しっかし一時はどうなることかと思ったけど、無事に届いてよかったね」

縒名（軽白）「そうだね。これも、こんな大変な時でも頑張ってくれてる人たちのお陰だね」










縒玖良「こんな大変……？ 何か大変なの？」

ラースタ「うん、実はちょっと前に、この日本で大きな災害があってね……ちょっと大変なことになってるんだ」

縒玖良「そうだったんだ……この家は？」

金沢はほとんど揺れなかったから、今のところ損害は全然ないよ。

縒玖良「カナザワ……」

ああ、金沢ってのはこのあたりの地名な。










縒玖良「なるほど、ここはカナザワっていうんだね……」

・

・

（数時間後）

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・











縒名「あれ？」










縒名「ネット開いて、さくにゃんなにか調べてるの？」

縒玖良「あ、えーと……」









縒玖良「うちの喋り方、どうなっとるけ？」










縒名「へ…………？」










縒玖良「あ、よかった変わっとる」

縒名「えっ、ちょ、どういうこと？」

縒玖良「せっかく自分の住む土地やし、カナザワについて調べとってんけど、そしたら
　　　　　カナザワの言葉を喋れるようになるっていうのがあったから使ってみてん」

縒名「言語プログラムの金沢弁パッチ……？ そんなのあったんだ……」










縒玖良「これおもしろいなぁ。うん、うちはこれでいこう」

縒名「えー……あ、うん」




ということで、新しい家族は金沢弁のちびっこ白黒にーさんなのでした。