疾走！（後編） by長そで 小劇場 Comment(2)

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アリサ「着化！」










（ﾋﾟｯ










アリサ「これが瞬間装着システム」










アリサ「有事のことを考えて、ちちがアリサにこのマシンを授けてくれた理由の一つがこれだ」










ブリムストーン「なんのことやらサッパリわからんが、それがなんだというんだ？
　　　　　　　　　　貴様が今から泣き叫びながらバッテリーを引きずり出される未来は変わらん」

アリサ「両親からもらった血肉だ、くれてやる部分は一つもない」










アリサ「ファランクス！」

ブリムストーン「なぜ武器名を叫ぶ」

アリサ「ヒーローは販促だ！」

ブリムストーン「何がなにやらサッパリわからないな」

アリサ「問答無用！くらえ！」










ブリムストーン「どうした？狙いが全然甘いぞ？よさげな武器だが使い手がそれじゃな！」










アリサ「くっ、実際の敵はこんなにすばしっこいのか……！」










ブリムストーン「あっけない、もう終わりだ！」

アリサ「しまった！格闘武器がない……！」










『ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……』










（ｶﾞｼｬ










（ﾄﾞﾝｯ

ブリムストーン「ぐへっ！？」

アリサ「！」










ブリムストーン「あばばばば」










アリサ「お前……助けてくれたのか」

『ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ……』










ブリムストーン「くそっ、なんだというんだ……」










ブリムストーン「……って、なんか増えてる」










ブリムストーン「ちっ、やってられるか！」










ブリムストーン「レースはつまらんしエネルゴンは奪い損ねるし、今日は最悪だー！」

アリサ「あ、逃げた」



・

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アリサ「はぁ……しかし結局、アリサの腕じゃ一回もあいつを追い抜けなかったな……」

縒玖良「結局見てないけど、そんなに手強かったん？」

アリサ「少なくともアリサにしてみればな。アリサもまだまだだと思ったよ」










アリサ「だいぶ慣れてきたつもりでいたから、少しショックだ。
　　　　　だが考えてみればまだ半月しか経ってないのだから、アリサの慢心だったんだな……」

縒玖良「まん…しん…？よくわからんけど、まだこれからやし落ち込まんくてもいいんじゃない」

アリサ「そうだな……」









縒玖良「あとバイクなら……そうやね、ラナちんとかに教わればコツとか分かるんじゃないかな」

アリサ「ラナはバイクとか上手いのか？」

縒玖良「うちはあんまり生で乗っとるとこ見たことないけど、写真とか見ると
　　　　　よくバイク乗っとったりするし、上手なんじゃないかな。多分」

フォス「テクノさんもバイクは乗るみたいだけど、ロードロケットさん最近不在なこと多いしね」










アリサ「よしわかった、ラナに教わればいいんだな！少し希望が見えてきた気がするぞ」

縒玖良「お、立ち直った」

アリサ「次の遠征は神戸だったな！そこで早速教わろう！」










縒玖良「あ、でも神戸やと多分ラナちんちは来れんと思うよ」

アリサ「えー……」