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石川県在住の神姫マスターにして、玩ヲタの卵。高校二年で神姫に目覚めた、色々致命的な人。決して高くないバイトの給料を玩具に注ぎ込む駄目人間。兄貴分どころかもはやお義父さんであるBB@鉄板を尊敬と畏怖を込めて"店長"と呼んだり呼ばなかったりする。
長そで宅の神姫達
縒玖良と愉快な?爆丸たちシリーズまとめ
・BB@鉄板
兵庫県在住の大学生神姫マスターにして、ひよっ子モデラー。現在、諸事情により更新を無期休止中。
BB@鉄板宅の神姫達
・イリアス(いりあす)
神奈川県在住のT大生神姫マスターにして、そこいらに転がっている自称作家予備軍。バトロン終了に伴い、今後の身の上について目下悩み中。上の二人を呼んだり呼ばれたりする際は唯一呼称を変えたり変えられたりする。
ただいま就活中で更新頻度激落ち。
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「知識は豊富だが、素人への配慮が出来てない」というイブキの意外な脆さが判明した前回。
当人はショックで悩みこんでしまったので、シルには自分が直接教えることになりました(´∇`)
ちなみに、図はあくまでてきとーな略図ですので、ご了承ください。
というわけで、まずは弾薬の構造から。
薬莢で包まれてる中身は、大きく『弾頭』、『火薬』、『雷管』の三つに分けられるんよ。
雷管てのは、メインの火薬に確実に着火するための着火薬ね。
シルフィア(騎)「ふんふん……」
で、撃針っていう針が薬莢の底をぶっ叩くと雷管が燃えて、火薬に着火して、弾丸が発射される。
この撃針を前進させるのが撃鉄、ハンマー。んで、撃鉄を落とすのが勿論、引鉄ってわけね(´∇`)
シルフィア「へぇ……てっきり、撃鉄が薬莢を直接叩いてるのかと思ってました」
うん、俺も昔はそー思ってたし、探せばそーゆー方式のもあるとは思うよ。
でもそーなると、可動部であるハンマーに精度が必要になっちゃうから、廃れたんだと思う。
銃器の安全装置ってのはいろんな形式があるけど、つまりは撃針が勝手に動かなければ着火は起こらないし、弾が発射位置になければそもそも暴発も起こらない。
だから、撃鉄と引鉄に触わらなければ基本的には安全だし、弾丸装填の有無を確認するのが重要なのだ。
シルフィア「なるほど……」
ともあれ、銃器てのは要するに、この『弾丸発射のプロセスを安定して行う』ための道具なわけね。
これをシンプルに実用化したのがリボルバー式拳銃だと考えて良いと思うよ。
撃鉄を起こすとシリンダーが回転し、弾薬が撃針の前に来る。
引鉄を引くと、撃鉄が落ちて撃針が前進し、弾薬に着火する。
で、発射が終わったら撃鉄を起こし直す。
シリンダーも一緒に回転して、次の弾が発射位置に来る……とね(´∇`)
引鉄と撃鉄が連動してるダブル・アクションの銃なら、それこそ、弾を込めたら引鉄を引くだけで撃てる。
シルフィア「ふんふん……」
リボルバーっちゅーと古臭いイメージもあるかも知んないけど、凄くシンプルで信頼性のある機構なのよ。
それに弾が装填されてるかどうかが見た目に分かるし、仮に不発だったとしても引鉄をもっかい引くだけでシリンダーが回転して不発弾を先送りにできる。
銃が危険か安全か、見た目に分かる。弾が入っていれば、引鉄を引くだけで撃てる。
この単純明快さがリボルバーのウリだね。
シルフィア「なるほど、単純だからこその扱いやすさ、ということですね」
ざっつらいと(´∇`)
さて、ほんでまぁリボルバーに対するオートマティック。
装填と空薬莢の排出を勝手にやってくれる上に、撃鉄まで起こし直してくれるんだけど……中身はだいぶ複雑になるんだわ。
ざっと図で表すとこんな感じ。見ただけじゃ意味がよくわからんしょ?
シルフィア「え、ええ……なんとなく想像はつきますけれども……」
これを言葉だけで解説しようとしたのが、まぁ前回のイブキなのだ(´∇`;)
シルフィア「な、なるほど……(汗」
さてまぁ、改めて説明していこーか。
大雑把に言えばオートマティックは、リボルバーの回転動作を、前後・上下の動作に置き換えたものなのよ。
図のとおり、弾薬が撃発される場所のことを薬室って言うんだけど、これが閉じてるでしょ?
シルフィア「ええ、遊底って部品で栓をされていますね」
そう、この遊底が前後することで薬室が閉じたり開いたりして、併せて弾薬が下から上に流れていくの。
だから、弾倉を押し込んだだけじゃ弾は薬室の手前までしか入らないのよ。
シルフィア「んー……?」
スライドを引くと、この栓になっている遊底が後退する。
遊底が後ろに下がると、弾倉からバネに押し上げられて弾丸が上がってくる。
同時に、スライドに押されて撃鉄も起き上がる。
で、スライドを戻すと遊底がまた栓になって、薬室に弾丸が押し込まれる。
銃に弾倉を押し込むだけじゃなくて、スライドを引いて初めて装填が完了するわけ。
撃鉄は起き上がったままになっているから、あとは引鉄を引けば射撃。
撃発自体はリボルバーとおんなじね。
ただ、オートマティックはその後、発射の反動で遊底が後退する。
スライドの穴から空薬莢が排出されて、撃鉄も起こし直される。
んで、また下から弾薬が押し上げられてくる。
要は、最初に手でスライドを引いた動作を、発射の反動を利用して繰り返してるわけね。
シルフィア「はぁぁ~……なるほど、よく考えられているのですね」
正直、これを実用化した人は天才だと思うわ(´∇`;)
この構造の御蔭でオートマティック拳銃はリボルバーに比べて装弾数がずっと多いし、引鉄も軽いし、何よりリロードが楽になった。
リボルバーは下手したら一発一発、手で装填しなきゃいけないけど、オートマティックは弾倉を差し替えるだけで良いからね。
これがオートマティックが主流になった、最大の理由だろーね。
シルフィア「確かに、イブキ達の模擬戦を見ていても、弾倉の交換は一瞬ですものね……」
そゆことなのである。
まぁ、とは言ってもそんなオートマティックにも弱点はあって――
シルフィア「……あれ?」
ん、どした?(´∇`)
シルフィア「遊底は反動で前後するのですよね? そんな不安定な構造では、パワーロスが大きくなってしまうと思うのですけれど……」
お、おお……よく気がつくなぁ、そこまで(´∇`;)
閉鎖機構については今度にしようかと思ったけど、簡単に触れとこーか。
さて、遊底は発射の反動で前後するわけなんだけれど……昔は、バネの力だけで十分だったのよ。
だけれども弾薬の威力が強くなってきて、シルの言うとおりバネだけじゃしっかり閉鎖できなくなってきたわけ。
それに、あんまりバネを固くするとスライドを引くのも一苦労になっちゃうしね。
それでバネとは別に、薬室をきっちり閉鎖する機構が必要になって、その一例がこの「ショートリコイル」って形式。
スライドと銃身にツメが彫られていて、互いにきっちり噛み合って離れない状態になってる。
シルフィア「ふんふん……」
んで、銃身は下でバレルリンクって言う回転軸に繋がってて、ここがミソになってくるのだ。
あ、一応確認するけど、遊底はスライドの一部分ね(´∇`)
(上図)
で、射撃すると反動でスライドが下がろうとするんだけど、ツメがきっちり噛んでるから銃身も一緒に下がる。
スライドも銃身も同じ距離を下がるから、薬室は閉鎖状態が維持される。
でも、銃身の繋がったバレルリンクは回転を始めてる。
(下図)
弾丸が銃口から飛び出した頃に、銃身はバレルリンクの回転につられて下がる。
それでツメが外れて、スライドだけが後退し、薬室が解放される。
これで弾丸の発射中は閉鎖を維持できる、発射が終わったら閉鎖を解除できる、という寸法なのだ(´∇`)
シルフィア「……私の中で、銃器に携わる人間への見方が変わった気がします(汗」
うん、本当にこれを実用化した人間は天才だとつくづく思う(´∇`;)
そりゃ100年近く前の銃が現役で使われるわけだよなぁ……。
でも、この複雑さ――これでもかなり限界までシンプルになってるんだけどね――これがオートマティックの弱点でもあるわけ。
設計は難しいし、部品が多いから整備も手間がかかる。値段もリボルバーより高くなる。
おまけに外観では薬室に弾が入っているかそうでないか、全く判別がつかないのも気を遣う。
それに何より、動作不良が起きる可能性が絶対付きまとう。こればっかりは可動部が多いからどーしよーもない。
スライドに空薬莢が挟まる程度に始まり、熱で薬莢が薬室に貼り付いたり……
シルフィア「貼りつくって……そうしたら、一体どうするんですか?」
勿論、その場で分解するしかないよ。しかも、そんな不具合が起きる時はたいがい銃本体もかなり加熱してるから……と(´∇`;)
おまけに仮に薬莢を剥がせたところで、また正常に射撃できるかの保証もない。
オートマティックは構造が複雑な分、言いだしたらキリがないのだ(´∇`;)
シルフィア「なるほど、未だにリボルバーが存在する意味が分かった気がします……」
といっても、長年の改良でそれらのリスクがずっと低くなったからこそ、これだけ普及してるんだけどね。
複雑さゆえに、利点と難点を併せ持っていることは違いない。
そんじゃ、最後にシングル・アクションとダブル・アクションについて触れておこーか。
リボルバーのところでちょろっと話したけど、シングル・アクションの銃は自分で撃鉄を起こさないと射撃ができない。
逆に、ダブル・アクションの銃は撃鉄が寝ていても、引鉄を引けば連動して起きてくれる。ただし、引きはちょっと重くなる。
俺が確認してる限り、うちにある神姫用の銃でシングル・アクションなのはイブキのM1911だけだから、これについては今はあんま気にしなくていいかな(´∇`)
撃鉄の位置に関係なく、弾が入っていれば射撃される。そう考えるべし。
さーて、拳銃の基本的な説明に関してはこんな感じかな。
だいたい分かった?(´∇`)
シルフィア「ええ、とても丁寧で分かり易かったですよ。ありがとうございます」
うん、それは良かった(´∇`)
……わたしゃいつまでこの状態でおればよござんすの?(´∇`;)
シルフィア「……もうしばらくです♪」
ていうかリーネとフィー、本当に分かった?(´∇`;)
アズリーネ(カブト)「うん、わかったよー♪ ねー、フィー?」
フェアレ(夢)「うん、お父さんの手、あったかい」
違くね!? なんか違くね!?(´∇`;)
次回で完結ですよーヽ(´∇`)ノ