滑走！ by長そで 小劇場 Trackback() Comment(0)

陽菊「はーっ！」



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（ｶﾞﾀｯ










陽菊「どうだったお父さん、上手く跳べてた？」

おう、しっかり跳んでたぞ。
ひなはやり始めたらあっという間に上達するよなぁ。

陽菊「そう？ 面白いから夢中になっちゃうだけだよ」

そんなもんか。まぁひならしいな。
しかしスケボー見ると、高校の頃の友達を思い出すなー。

陽菊「スケボーする友達がいたんだ？」

うん。まぁ学校以外であんまり遊んだりはしない友達だったから、
実際にしてるところはほとんど見たことなかったけどね。
夜中に公園とかで練習してはお巡りさんに追っかけられてたらしい。










陽菊「そっかー、ちょっとやんちゃめなお友達だったんだね」

ま、それぐらいが普通なのかもしれんけどなー。
しかし子供がスケボーとかしてると親としては「危ない！」って止めるとこなんだろうけど、
普段瑳音達がバリバリ模擬戦とかしてるの見てると、これぐらい全然
危ないって感じがしてこないから困るな。

陽菊「あはは、そうかもねー。でも実際、私達結構丈夫だしね」

まぁねー。それでもやっぱり、ケガはしてほしくないけど。

陽菊「あ、そうだお父さん。手すりっていうか、フェンスみたいなものってある？」

フェンスみたいな……？あ、もしかして技の練習に使うの？

陽菊「そうそう、ああいうのの上をシャーって滑ったりするでしょ」

そうなー……手すり……手すりみたいなものか……










よしわかった！
お父さんのこの手の上を存分に滑りなさい！ばしゃーっとな！










陽菊「お父さん……そんなのの上滑ってケガしたらどうするの……
　　　　やっぱり私のこと、心配じゃないんだ……ぐすっ……」

うわ、ちょ、冗談です！流石に冗談だから！
ちゃんとそれっぽいの探してくるから待ってなよ！










陽菊「うん、そんなに慌てないでも、私も冗談だから大丈夫だよ？」

…………。