彩のない世界 その1 by長そで 縒玖良と愉快な？爆丸たち Comment(0)

稚綾＜私は、お父様のお姿を見たことがない＞









リズラス＜俺は物心付いた時にはやつらの道具だった＞





リズラス＜奴隷兵士、とでもいうのだろうか。
　　　　　　　自由も戦う理由もなく、やつらに言われるがまま戦うことが当然として生きてきた＞





リズラス＜そして、それが正しいのかどうかすら、俺は考えたことがない＞




お館様『私のかわいい稚綾よ。私はとても残念でならない。
　　　　　せっかく目覚めたお前の姿を、この目で見ることができないなんて』

稚綾『……お父様は、なぜお姿を隠しているのですか……？』

お館様『私はかつて、大きな戦いで持っていた力の多くを失った。
　　　　　故に私は、今はとても醜悪で、誰かに見せられるような姿ではないのだ。
　　　　　しかし、もう一度、力を取り戻すことができれば……』

稚綾『私に、なにかお手伝いできることはないでしょうか……？』

お館様『ありがとう稚綾、お前ならきっとそう言ってくれると思っていた。
　　　　　是非、お前にも私に協力して欲しい』

稚綾『はい……』




お館様『お前たち、くるがいい』




稚綾『……？』




お館様『紹介しよう稚綾。私の古くからの従者たちだ。
　　　　　今日からお前には、彼らと一緒に私の体を元に戻す手伝いをして欲しい』




リズラス『…………』



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稚綾『みんなは、爆丸、っていうのね……』

ハーピー『そうよ、そしてアンタは、今日から私たちのバトラーになるの』

稚綾『バトラー……執事……？』

ハーピー『違うわよ。私たち爆丸を指揮して戦うのよ』

稚綾『戦う……誰と……？』

ハーピー『それは色々よ、アンタのお父様とやらのために、
　　　　　　必要なら色んなやつとね』




稚綾『お父様のために……』




稚綾『リズたちは、お父様はどんな方なのか詳しいの……？』

リズラス『……いや、さほど詳しいというわけではない』

稚綾『そう……頑張ろう、一緒に』

リズラス『そういう命令だからな』




稚綾『リズは、お父様のこと、好き……？』

リズラス『考えたこともない。ただの主人と召使に過ぎん』

稚綾『そう……』

リズラス『俺たちはあれに言われた通りに動く、それだけだ』

稚綾『私と一緒に、戦うことも……？』

リズラス『ああ、そうだ』




稚綾『そう……』



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縒玖良「どういうことなん稚綾？」




縒玖良「この前は、もう近づくなって言っとったんに、今度はそっちから
　　　　　うちと戦いに来るなんて……逃げ回られるよりいいけど」




稚綾「そうしなければならない理由があるから……それだけ……」




稚綾「ゲートカード、セット」




稚綾「あなたに恨みはない……でも……！」




縒玖良「今度こそ、話聞かせてもらうげんからね！」


                        

『Ready  "Defendtrix" !!』



『Ready  "Twin Destructor" , "Blasterate"』




稚綾「バトルスーツ、セットアップ……！」
縒玖良「ダブルセットアップフォーメーション！」







（続く