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プロフィール
HN:
長そで with BB@鉄板 and イリアス
性別:
男性
趣味:
見たまんま&それぞれに他多数
自己紹介:
・長そで
石川県在住の神姫マスターにして、玩ヲタの卵。高校二年で神姫に目覚めた、色々致命的な人。決して高くないバイトの給料を玩具に注ぎ込む駄目人間。兄貴分どころかもはやお義父さんであるBB@鉄板を尊敬と畏怖を込めて"店長"と呼んだり呼ばなかったりする。
長そで宅の神姫達
縒玖良と愉快な?爆丸たちシリーズまとめ

・BB@鉄板
兵庫県在住の大学生神姫マスターにして、ひよっ子モデラー。現在、諸事情により更新を無期休止中。
BB@鉄板宅の神姫達

・イリアス(いりあす)
神奈川県在住のT大生神姫マスターにして、そこいらに転がっている自称作家予備軍。バトロン終了に伴い、今後の身の上について目下悩み中。上の二人を呼んだり呼ばれたりする際は唯一呼称を変えたり変えられたりする。
ただいま就活中で更新頻度激落ち。

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2014/05/11  21:46:40


『樹里です。ネーグ、ちゃんと元気にしてる?
 こっちは最近昼と夜で気温の差が激しくて、ちょっと大変。
 今ネーグがいるあたりは、気候とかは大丈夫?
 ちゃんとご飯は食べてるみたいだけど、ご飯以外の体調管理も
 しっかりしないとダメだよ』





『それから、この前話した爆丸暴走ウィルスの件だけど、
 今も何日かに一回、暴走爆丸は現れてるの。
 とりあえずの実行犯はわかったけど、結局目的は未だにわからないし、
 事前に発生を止めるような方法も今のところわかってなくって……。
 爆丸のことってなったら、ネーグもやっぱり気になるとは思うけど、
 今のところはそんな感じで足踏み状態、かな。また何か進展があったら連絡するね』




ネーグ「……へっ、やっと見つけた。探したぜ」




ネーグ「兄貴」

ミラージェ「ふっ」

ネーグ「ったく、騒ぎが終わった途端ぱったり消えやがって。
     探すの苦労したぜ」




ミラージェ「もうお前に追いかけられるような事はしていないつもりだがな。
       何の用だ?」




ネーグ「おうよ、ちょいっと調べて欲しいことがあってよ」









「縒玖良ちゃん」

縒玖良「ん」




璃縒「その、フォスさんにお客さんみたい、なんだけど……」




ラトロイド「ゼェゼェ……あの……その……」




「(((しょっぱなから死にかけてる……)))」












アリサ「んー、ただの過労だな。しばらく休養してれば動けるようになるだろう。
     しかし、だいぶ歳いってるだろう?あまり無理をするもんじゃないぞ」

蛇ダージャ「ほっほっほ、すまんのうお嬢ちゃん。じゃがわしらも、
        譲れぬ目的があって旅をしておってな」

縒玖良「もくてき?」

蛇ダージャ「そう。じゃが、どうやら旅の目的地はここでいいようじゃな」

フォス「どういう意味です?」




蛇ダージャ「ルミナ・フォス。わしの旅の目的は、おぬしなんじゃよ」

フォス「へっ、僕……?」

Aパーシバル「ダージャ殿、どういうことです?」




ラトロイド「ダージャ様は、破光龍に仕えし由緒正しき神官、"聖蛇"の当代の資格者。
       そしてフォス様は、それ受け継ぐ資格をもつ最後の候補者なのです」

フォス「えっ……で、でも僕フツーの家系の生まれだし、聖蛇がどうとか、
     今初めて聞いたんですけど……」

蛇ダージャ「無理もない、お主の家系はわしの聖蛇の本家より200年近く前に
        分岐した家じゃ。わしも最後の血筋であるおぬしを探すのに大層苦労した」

Aパーシバル「何やら事情がおありのようですが」

蛇ダージャ「おぬしらは、始祖ドラゴノイドと始祖ダラクノイドの神話を知っておるか?」

フォス「遠い昔、創造主コードイヴから生まれた原初の二体の爆丸が対立して、
    その余波で爆丸の世界が分裂した、って話ですよね?」

蛇ダージャ「そのとおり。じゃが、その話には実は続きがあるのじゃ」




蛇ダージャ「はるかな太古、よく知られる神話のとおり、爆丸の世界は始祖ドラゴノイドと
        始祖ダラクノイドの激しい戦いにより分断され、三つの世界に分かれた。
        そして二体の始祖爆丸も別々の世界に分かれ、その更なる対立は
        ひとまず回避されたのじゃ。だが、それは同時に、強大な力を持つ二体の爆丸の
        力の均衡が崩れたことを意味していた。再び始祖の直系となる爆丸が
        その力に覚醒したとき、その抑止力となる存在が、それぞれの世界にいなかったのじゃ。
        そこでコードイヴは、彼らの抑止力となる存在を作り出した」






蛇ダージャ「熱く燃え盛る炎の力を持つ始祖ドラゴノイドには、
        その力と姿を模し、だが正反対の属性を持たせた、
        火を鎮め再生をもたらす水のドラゴノイドを」




蛇ダージャ「そして深淵の闇の力を持つ始祖ダラクノイドには、
        その力と姿を模し、やはり正反対の属性を持つ、
        漆黒の闇を照らす光のダラクノイドを、神はそれぞれ創造した。
        抑止力となる二体は、未だに歴史の表舞台に出たことはない。
        今もその血筋は密かに受け継がれ、来る目覚めを待っているという」




蛇ダージャ「そして、わしら歴代の聖蛇の家系は、光のダラクノイドの神官の家系じゃ。
        わしらは代々、光のダラクノイドの伝承を守り伝え、
        光のダラクノイドが目覚めんとする時に備えていた」

Aパーシバル「備えていた……?」

蛇ダージャ「そう。光の属性を持つといえど、光のダラクノイドは闇のダラクノイドから作られた、
        いわばコピーのような存在。一説に寄れば、オリジナルの凶暴性をも
        受け継いでいるやもしれぬとされている。故に、その力に目覚めた者が
        現れたとき、正しき道へと導いてやる者が必要なのじゃよ。それが聖蛇じゃ」




蛇ダージャ「そして、わしの次にその聖蛇の力を次ぐ唯一の資格者がおぬしじゃ、フォス」

フォス「えっ、ええー……」

蛇ダージャ「お主の家が神官の家系から分かれてから200年、その間にわしらの家系は
        急速に衰え、今や本家、分家ともに正統な血を継いでいる者はわしとおまえだけじゃ。
        もうお前にしか、この役目はできんのじゃよ」


                              

フォス「ど、どうしよう縒玖良……」

縒玖良「おとんに聞いてみる?シューカツってやつやろ多分」

スタッグ「向こうから勝手に内定くれるって言ってるんだからラッキーNe」

フォス「そういう問題じゃないでしょ!」

Aパーシバル「ダージャ様、そのお役目をもしフォスが引き受けた場合、どうなるのでしょう?」




蛇ダージャ「なぁに、別に神殿に来いなどとは言わんよ」

ラトロイド「ですが、神殿へ来ずとも、あなたには歴代の神官でも
       最も過酷な運命が待つかもしれません」

フォス「どういうこと?」

蛇ダージャ「実は数年前、始祖ドラゴノイドと始祖ダラクノイドの血を継ぐ者同士が
        相次いで復活し、凄まじい衝突を起こしたという事件があってな。
        その余波が、光のダラクノイドと水のドラゴノイドにも及んでいる可能性があるのじゃ」




蛇ダージャ「二体は始祖爆丸の抑止力。始祖爆丸の力を継ぎし者が目覚めれば、
        それに呼応して抑止力たる二体も目覚める可能性が高い。
        あるいはもう、そうなるべき運命の者が生まれている可能性すらあるだろう」




蛇ダージャ「だがわしは見ての通りもう歳じゃ。その者を見つけ出し導くには、
        もうあまりにも残された時間が少ない」

Aパーシバル「そうか、だから老体を押してまで後継者足り得るフォスを探して……」




蛇ダージャ「勝手を言っておるのはわかっておるよ。だが、これこそがわしの役目なのじゃ。
        聖蛇を継ぐ者として生まれ育ったわしの、最後の仕事なのじゃ」

フォス「ダージャ様……」

蛇ダージャ「光のダラクノイドの力は、使い方次第では世界をも滅ぼすほどの力じゃ。
        重責となるのはわかっておるが……」




フォス「その……少し、考えさせてください……」

縒玖良「…………」












フォス「聖なる蛇……聖蛇、か……」




縒玖良「フォっちゃん……」

フォス「縒玖良……」

縒玖良「さっきのこと、悩んどる……?」

フォス「まぁ、ね」




縒玖良「でもフォっちゃんすごいじ。まさかそんなすっごい家系とかやなんて
     夢にも思わんかった」

フォス「僕もびっくりだよ。ほんとに平々凡々……どころか昔はいじめられっこだったし、
    未だにそんな大それた家系の末裔なんて実感、湧かないよ」

縒玖良「にゅー」




縒玖良「だけど、うちはちょっとうれしいんげんよ? フォっちゃんにしかできんことがあるって、
     前にうちが言ったことは、やっぱりほんとやったってことや」

フォス「縒玖良……」





縒玖良「フォっちゃんにしかできんことがある。それで、もし、フォっちゃんが
     フォっちゃんにしかできんことをやってみるっていうんやったら、
     うちはどこまでだってそれを応援するつもりやよ」

フォス「僕にしか、できないこと……」

縒玖良「うん。でも、フォっちゃんがやりたくないなら、やらんでもいいともうちは思うよ」

フォス「やりたいか、やりたくないか、か……難しいね」




縒玖良「やりたいようにしまっし、フォっちゃん。うちはフォっちゃんが決めたことなら、
     それでいいと思う。世界がどうとかよくわからんけど、もし大変なことになっても、
     フォっちゃんがわざわざ神官とかにならんでも案外どうにかできるかもしれんし、
     逆に神官になったって止めらんことだってあるかもしれん」

フォス「あはは。気楽だね縒玖良」

縒玖良「そう? うちはこれでもマジやけど。
     光のダラクがもし世界を滅ぼそうとしたら、どうやってやっつけようかって、
     今から思っとるぐらいやし!」

フォス「そこで逃げるっていう選択肢がないあたりが、なんていうか縒玖良らしいよ」




フォス「(でも、わかった。それが縒玖良なんだ。僕らのリーダーなんだ。
     なら、僕だって――)」



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