ないしょばなし by長そで 小劇場 Comment(0)

「おっねーちゃーん♪」（ﾎﾞﾌ

七瀬「？」




七瀬「樹里」

樹里「えへへへー♪」

七瀬「……？」

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磋姫「ええ……間違いありません、樹里姉さまの今の症状は、
　　　　私の幼児退行プログラムによるものですわ……」




七瀬「なぜそんなものを樹里が……？」

磋姫「はぁ……私が保管しているサーバからは漏れた形跡はなかったので、
　　　　おそらく以前お姉様が転送したハードベアーさん経由で勝手に広まったのかと……」

瑳音「ほう」

磋姫「あぁいえ！？決してお姉様が悪いというわけではなくて！」




樹里「ふふふーん♪」

七瀬「それはそれとして……これは治るのかしら？」

磋姫「ええ……一定時間を過ぎれば自動的に解除するように作ってあるので、
　　　　しばらくすれば元通りになりますわ。症状を直ちに解除するようなコマンドは
　　　　そもそも実装していないので、今すぐ元に戻すことはできませんが」




瑳音「バグですか？」

磋姫「いいえ、仕様です」

瑳音「…………」




七瀬「とにかく、元通りになるならそれでいいわ……しばらく様子を見ましょう」

瑳音「ええ、そうですね」



「お、今日はどうしたんだ？」


樹里「！」




ネーグ「って、お？」




樹里「（こそこそ」

ネーグ「……どうしちまったんだ樹里は」

瑳音「ええ、ちょっと色々ありまして……」

ネーグ「よくみりゃ磋姫も伸びてんじゃねえか」




瑳音「磋姫が作った幼児退行プログラムをうっかり適用してしまったみたいで、
　　　　樹里さんが一時的に幼児退行状態になってしまったんです」

ネーグ「なるほど。んでお仕置きされてんのかそこのは」

瑳音「だいたいそんな感じです」




七瀬「樹里？ どうしたの……？」

樹里「えっと……えっとね……」

七瀬「大丈夫、言ってみて」




樹里「」

七瀬「……！ ……そう……樹里は照れ屋さんね……」




樹里「（ぎゅー」

ネーグ「なんかよくわかんねえけど、不思議な感じだな」

七瀬「そう……ね……」



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樹里「はぁ～～～……」




樹里「お姉ちゃん、私ほんとに子供になっちゃってる間、
　　　　変なこととか言ってなかった？」

七瀬「ええ、大丈夫よ。覚えてないの？」

樹里「あ、あんまり鮮明には……でも、
　　　　なんとなくすっごく恥ずかしいこと言った気がする……」




七瀬「そう？ とくに引っかかるようなことはなかったわ。
　　　　心配しないでいいのよ……」

樹里「そ、そっかぁ……」




七瀬「ええ……」



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「お姉ちゃん……私ね、ネーグのことがね……その、好き、なの……」



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七瀬「わかりきっていた……ことなのにね……」

樹里「……え？ なに？」

七瀬「なんでもないわ……」