僕の六周年 by長そで 小劇場 Comment(2)

はい、かんぱーい

「ええ、乾杯」










ということで誕生日おめでとうございます。

瑳音「どうも、ありがとうございます」

六年かー、長いような短いようなだなー。

瑳音「そうですねー、毎年言ってるような気もしますけど」










しっかしあれだね、六年も経てば、酒に弱いはずの瑳音さんも、
ジュース飲んでる僕を尻目にウーロンハイを飲むようにもなると……

瑳音「えっ！？飲んだことないですけど、これウーロンハイなんですか！？
　　　　普通に烏龍茶の味しましたし普通の烏龍茶だと思って――」

ウソ、普通の烏龍茶です。










瑳音「………………（じー」

すんませんちょっと言ってみたら驚くかなと思っただけなんですほんとすんません。

瑳音「………………」










瑳音「……ま、いいですよ。よくよく考えれば、ここで本物のお酒を仕込むまでやらないのが、
　　　　マスターのいい意味でチキンなところです」

うぐ……

瑳音「マスターは毎年この日になると、私のそれまでのことを思い出すんでしょうけど、
　　　私はむしろ、起動した日から今までのマスターのことを、毎年この日に振り返ります」










瑳音「随分変わった気もしますし、かと思えば相変わらずちょっと臆病で、
　　　　六年間でマスターも色々ありましたねぇ」

な、なんですかまじまじと……

瑳音「ふふふ……」









瑳音「いやぁ、あと四年で十年でしょう。向こう四年でどう変わるのかなこの人は、と思って♪」

お、おう……