真夏の夜の夢 その２ by長そで 小劇場 Trackback() Comment(0)

（ブロロロロロロロロ










ゼール「ちっ！」










ロードロケット「トランスフォームッ！樹里殿！縒名殿！無事でござるか！？」










縒名「げほけほっ……」

樹里「ロードさん……な、なんとか無事です……！」










ロードロケット「それはよかったでござる」

ゼール「サイバトロンか……貴様もオールスパークについて知っているクチか？」

ロードロケット「さぁ、なんのことやらさっぱりでござるなぁ？」










ゼール「おとなしく話した方が身のためだ」

ロードロケット「はッ！気の短いお方でござる！」










ロードロケット「しかしデストロンには見えないでござるが、オールスパークに何の用でござるか？」

ゼール「俺は傭兵、デストロンは俺のクライアントだ」

ロードロケット「なるほど、それは納得のいく説明でござる」










ロードロケット「そしてそれなら、尚更見過ごせぬ！」










（ギン

ロードロケット「ぐっ！？」










ゼール「見過ごすだと…？何様のつもりだ？」

ロードロケット「くっ……」

ゼール「俺にそんな上から口を聞けるほどの実力か？」










ゼール「この程度で！」

ロード「ぐあああ！」










ゼール「さぁ、オールスパークはどこだ！？」

ロードロケット「知らん……でござるなぁ……！」

ゼール「口を割るつもりはないか。フン」










ゼール「ならば、取引と行くか」

樹里「！？」










樹里「縒名ちゃ……ダメだ、気絶してる……」










（バッ

ゼール「何のマネだ？」

樹里「さっ……縒名ちゃんには指一本触れさせません……！」

ゼール「ほう、健気だな。気に入ったぞ」










ゼール「引換券はお前だ」

樹里「ひっ…！？」










樹里「がっ、はっ、離して下さい……！離して！」

ゼール「安心しろ、取引材料はそう簡単に殺しはしない。だから」










ゼール「取引にはちゃんとテーブルで応じてもらわないと困るな？」

七瀬（鳥）「……ッ！」










ゼール「後から不意打ちを狙うとは、無粋な奴だ」

七瀬「樹里を返しなさい……！」










七瀬「その子とオールスパークは関係ない……！」










ゼール「フン、貴様らの仲間だったことがこの娘の運の尽きだ」










ゼール「交渉のテーブルで待っている。心当たりがないなら探しておくのだな、オールスパークを」

七瀬「待ちなさい！」


　　　　　







ゼール「フン、後は任せるぞ」










ゼール「ギガントボム」

ギガントボム「お前のケツを拭けってか。ヤレヤレ」










七瀬「……！」



















七瀬「くっ……！」




















七瀬「樹里……！」








































七瀬「ぐっ……！」










スモークスナイパー「どんなときでも後には気をつけるんだな、お嬢さん？」

七瀬「……っ！」










ギガントボム「さて、武装以外はまだまだ余裕そうだな？どう痛めつけてほしい？あん？」













（ドッ










ミストカーフ「ザコばっかりだな……こんなもんなのか、お前の部下は？」

希亜良「貴様……！」










ミストカーフ「まぁいいや、最後はお前だ。カタつけてやるよ！」










希亜良「ちィッ！舐めた口を！」










希亜良「ぐぅっ！」

ミストカーフ「単純なパワーじゃ、あたしには勝てないよ？」










希亜良「ッ、デカブツが！」










ミストカーフ「プロフェッサーの技術の結晶だ、バカにすんな！ぶっ壊してやる！」










希亜良「何が技術の結晶だっ！」










ミストカーフ「プロフェッサーの努力の結晶なんだよ……」










ミストカーフ「貶す奴は絶対に許さねぇ！」










希亜良「がっ！？」










希亜良「くそったれ……」










ミストカーフ「フン、思い知ったか。これがあたしたちの力だ」

ゼニス「……！」










ミストカーフ「お前も！もう一回思い知っておけよ！」

ゼニス「ｸﾞﾜｧ!」










「すげぇ……たった一人でイヌッコロを…」

「何モンだよあいつ……」

フルングニル「上出来だミスト。ボディも正常に動いている。おまえ自身も大分慣れてきたな」

ミストカーフ「へへ……そうかな？ プロフェッサーがマメに調整してくれるお陰だって」










フルングニル「さて、仕上げと行くか。一応本題はこいつらではないからな」










ミストカーフ「おっけープロフェッサー、じゃあサクッとこいつ殺ってから…」

ゼール「随分とちんたらやっているんだな？」










ミストカーフ「おま……ゼール…！なんだそいつは？」

ゼール「人質だ。こいつでオールスパークを取引する」

ミストカーフ「んな…！そんなんアリかよ！」










ミストカーフ「こっちが真面目に正攻法で攻めてんのに、お前…！」










ゼール「正攻法？ 戦いにルールはない。もっと賢く生きるんだな」



樹里「……ぁ」










樹里「お姉ちゃん！？」

希亜良「樹……里…？ 樹里……！」










樹里「いやっ！お姉ちゃん！おねえちゃんっ！」

ミストカーフ「プロフェッサー、どうするよ？」

フルングニル「賢く……か。なるほど、なら我々も賢く生きるか……もう戦う意味はない」

ミストカーフ「ちぇー……」










ミストカーフ「命拾いしたな犬野郎」

希亜良「まて……まだ終わってない……ぞ…！」

ミストカーフ「そんな体でまだ戦える気か？ おとなしく寝てろ」










ミストカーフ「じゃあな」

希亜良「まて……まだ、おわってない……！」










ミストカーフ「（まだ終わってない……！ゼールが取引を成功させる前に……！）」




（続く