ザ・足元 by長そで 小劇場 Trackback() Comment(2)

ハーデス「ぐふっ……」










樹里「うわっ、ちょっ、ハーデスさん！？だ、だれかー！？」



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ハーデス「うぅ……わたしは……」

樹里「あ、眼が覚めた？」

ハーデス「えぇ、私はまた行き倒れていたのね……そういえばドラクエのキャラが
　　　　　　死ぬときのような声を出した覚えがあるわ」

樹里「はは……よくわからないけど縁起でもないこと言っちゃだめだって…」










樹里「レスキュー先生にイズミちゃん、ありがとう。
　　　せっかく二人でのんびりしてたのに、急に呼んでごめんね」

レスキュー「いえ、こういう仕事ですから」

イズミ「ははは…………」

樹里「イズミちゃんほんとごめん……」

イズミ「いえ……」










イズミ「しかしうちに来て以来もう何度も倒れてますけど、大丈夫ですか？」

ハーデス「ええ、おかげさまで助かっているわ。白きものは体は弱いし、寿命も短い。
　　　　　　でもみんなが見てくれているお陰で、私は長生きできそうね」

樹里「もう、そんなこと言って……」

ハーデス「ふふ、でも事実よ。これまでみんなが助けてくれなかったら、
　　　　　　行き倒れたままぽっくりだったかもしれないしね」

樹里「そんな大げさな……貧血みたいなものなんでしょ？」

レスキュー「えぇ、おそらく属性エナジーが体内にない分、体を循環するエネルギーの
　　　　　　　総量が多少低下しているんでしょう。しかしこれぐらいじゃ、
　　　　　　　よほどのことがないかぎり命には関わりませんよ」

樹里「よかった……」

イズミ「しかしこう頻繁に倒れるとなると、ハーデスさんは璃縒さんの前とかは歩いちゃいけませんね」

樹里「え、なんで？」













イズミ「だって、たとえば璃縒さんの前方をハーデスさんが歩いているとするじゃないですか」












イズミ「で、ハーデスさんが璃縒さんの進路上で急にまた倒れちゃうと」





















イズミ「確実に二次災害が起こります」

樹里「な……」

ハーデス「なるほど……」




気をつけようと思うハーデスだった。