夕暮れの帰り道 by長そで 小劇場 Trackback() Comment(2)

（コロコロコロ……










（コロコロ…

時に……時に縒玖良さんや、

縒玖良「ん、なぁにおとん？」










僕はちょっと用事で近所のスーパーに向かっただけで、君を連れて家を出た覚えはないのですが、
何故君はここに普通に座って、しかも僕が買ったグミを食べているのでしょうか。

縒玖良「えとねー、あれやってあれ、えーと……みつこ！」

それを言うなら密航ですね。蜜子ちゃんは一切関係ありませんね。

縒玖良「おいね、それそれ」










んもーまったく……もしかしてラースタたちにも黙ってきたんじゃないでしょうね？

縒玖良「んん、ちゃんと言ってきたし」

ラースタに？

縒玖良「フォっちゃんに」

フォっちゃんじゃ意味ないでしょ！？ 今頃言い訳に四苦八苦してんじゃないのあの子！？

縒玖良「犠牲になってんね……」

君のね！










はぁ……ほんとに、もう二度と勝手についてきちゃだめよ？
外は危険が一杯だし、一緒に来てるの把握してなかったら、こっちだって気をつけようがないし。

縒玖良「むー……」

外に出たいときは、ちゃんとおとんに相談しなさい。

縒玖良「ごめんおとん……」










縒玖良「お詫びにこれ、あげる……」

……だからそれ僕が買ったグミ……



・

・

・













んでさー縒玖良、わざわざ密航してきたのは結局なんで？

縒玖良「えっ……？」

もしかしてだけど、人に聞かれたくない相談とかがあったりとか、
悩みがあるとか、そういう事情とかがあったりとか、する……？

縒玖良「えっ、その……」













縒玖良「暇やったし」

ひ、暇だったからですか……ただの暇つぶしですか……ああうん……そうね、うん……うん……








そんなこんな